親とどういう関係でいればいいの?
✓本記事の内容
- 親と適切な距離をとる3ステップとは
- 親と自分との間に境界線をひく
- まとめ
✓本記事の信頼性
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アダルトチルドレン完全克服カウンセリング
いながきつとむです。
親との仲が悪い、親がいつも口出ししてきて悩んでいる。
親とどういう距離感でいたらいいの?
そんな疑問にお答えしようと思います。
親との適切な距離間とは?具体的にどうするのか?
一緒に見ていきましょう。
先に結論を書いておくと、
- 親と適切な距離をとる3ステップとは
①親と自分を分離して考える
②親と自分との間に境界線をひく
③親との関係を再構築する
です。
このことについてもう少し詳しく教えて欲しいという方は、記事を読み進めて下さい。
アダルトチルドレンとは?何か知りたい方はこちらもチェック
↓↓↓
✓目次
・親と適切な距離をとる3ステップとは
①親と自分を分離して考える
②親と自分との間に境界線をひく
・境界とは何か?
・自分の境界に気づく
身体の境界
感情と意思の境界
責任の境界
・境界が侵されるとき
感情シグナル
関係のシグナル
・境界を変える
③親との関係を再構築する
・まとめ
親と自分を分離して考える
今、あなたは親との関係に悩んでいたり、混乱しているかもしれません。
親があなたの生活に侵入したり、
あなたが感じるべきことを指示しているかもしれないし、物理的に離れているのにたえず侵入されているように感じられるかもしれません。
すでに亡くなっている親からコントロールされているように感じる人もいるでしょう。
だとしたら、親の感じ方や価値観、ニーズや欲求に対して、いったん「NO」と宣言する必要があります。
今からでいいのです。
あなたがいくつであっても、遅すぎることはありません。
「お母さんの言うとおりにやるつもりはない」
「干渉されたくない。私が自分で決めます」
という必要があるかもしれません。
たとえ親が生きていなくても、心の中できちんと言葉に出して宣言することが意味があるのです。
あなたの感じ方、ニーズ、欲求、あなたの選択を親に話す必要があるかもしれません。
親の承認を求めるのではなく、理解をあおぐ必要があるかもしれません。
また、今から親の家を出て、物理的な距離をおく必要があるかもしれません。
・変えられるもの、変えられないもの
ここで大切な原則をご紹介します。
他人を変えることはできない。
私が変えられるもの、それは自分自身。
自分に聞いてみて下さい。
私はずっと、変えられないものを変えようとして、苦しんでこなかったか?
変えられるものを変えずに諦めてこなかったか?
親の感じ方や考え方をあなたが変えることはできません。
それを変えられるのは親だけです。
同じように配偶者や恋人、上司、同僚、部下をかえようとして、ストレスを抱えている人もいるかもしれません。
もっとこうであってくれたら・・・
どうしてこうしてくれないのか・・・
けれど、いくら身近な人でも、自分以外の人を変えることはできません。
私たちが変えられるのは、自分自身。
あなた自身の生き方は、変えようと決意すれば変えられるのです。
親と自分との間に境界線を引く
・境界とは何か?
アダルトチルドレンが自分の人生に踏み出すために、まず大切なことは、「境界」について学ぶことです。
あなたと私は別の人間。
別の感情。別の身体。別の人生がある。
そして、どちらもかけがえのない価値があります。
これが「境界」の基本です。
自分と他人の境界は、「私」と「あなた」の間に引いた線のようなもの。
どんなに親しくても一体ではないのです。
私が私自身であり、あなたがあなた自身であることで、本当の親密さは生まれます。
どんなに親しくても、自分のものを勝手にあけてほしくない
私が決めたことにあれこれ言ってほしくない
「境界」に侵入されると、不快な気持ちになったり、怒りの感情が湧いたり、自分が保てないような感じがします。
逆に境界がきちんと保たれていると、安全で心地いいと感じ、自分を大切にしていること、周囲の人が自分を尊重していることを感じます。
境界が混乱していると、自分の境界が侵されていることに気づかないだけでなく、他人の境界も侵していることにも気づきにくいです。
つまり、誰かに支配されたり、誰かを支配しようとする不健康な関係にはまりやすいのです。
自分の境界を大切にする人は、他人の境界を尊重します。
ですからまず、あなたの境界をはっきりさせることが大切です。
・自分の境界に気づく
アダルトチルドレンは自分と他人の境界が混乱しています。
それは、子供時代に、いつも自分の境界に誰かが侵入してきたり、相手の気分に巻き込まれたりしていたからです。
境界を理解するために「身体の境界」「感情と意思の境界」「責任の境界」についてみていきましょう。
◆身体の境界
身体が安全で心地よく感じられるための境界です。
・健康を害するほどの過酷な労働をしている
・疲れて限界なのに、家族の世話をしなければならない
・暴力を受けている
・あなたのものを許可なく使われる
・勝手に部屋に入られる
このような境界を侵されたと感じたら、その場で「NO」を言うことが必要です。
「キッパリ断る」「関係を切る」など、断固拒否する態度を取りましょう。
【身体的境界を守るための原則】
①疲れたら休む
②自分にとって心地よいかどうか大切にする
③あなたのプライバシーに侵入してきたり、あなたを物のように扱う人には近づかない
◆感情と意思の境界
自分の感情や考えを大切に行動するための境界です。
・相手ががっかりしていると、自分が悪いのではないかと思ってしまう
・相手に合わせて、自分の考え方を変える
・イヤでも「NO」と言えない
・相手の反応が怖くて、自分の気持ちや欲求を言葉にできない
このような境界の混乱を避けるための原則を示しておきます。
【感情と意思を守るための原則】
①相手の感情と、自分の感情は別
②相手の感情について、私は責任を負わない
③私の感情を表現するかどうかは、私が選択する
④私の行動は私が決める
⑤私の行動を他人が評価するかどうかは、私の価値に関係ない
◆責任の境界
あなたも相手も、自分の責任において生きるための境界です。
・相手の問題にクビを突っ込んでしまう
・相手に自分の幸せをゆだねている
・相手にあなたの人生の決断を任せてしまっている
責任の境界線が引けないと、誰かがあなたにもたれかかることを許したり、あなたが誰かにもたれかかることになります。
責任の境界線をクリアにする原則を示しておきます。
【責任を守るための原則】
①相手の責任と、私の責任は別
②相手に代わって自分が責任を負うことはしない
③相手の問題にクビを突っ込まない
④相手を困難から救うのではなく、必要なサポートをする
・境界が侵されるとき
多くの人は、普段から境界を意識することなく生活しています。それで健康的に生きられるなら、全く問題ありません。
けれど、日本の社会はあいまいが美徳とする社会でもあります。
「あの人は友達思いだ」
「あの人は自分のことを後回しで他人につくしてえらい」
など・・・
アダルトチルドレンは、こうした社会に敏感に順応しようとしがちです。
その結果、自分を消耗し、自分が見えなくなってしまうのです。
なので、自分の中で意識的に境界を設定する必要があるのです。
でも気づかないうちに、境界が侵されていることもあります。
その2つのシグナルをご紹介します。
◆感情のシグナル
不安・怒り・漠然とした恨み・疲れた感じ・むなしい感じ・・・
こうした感情は、「境界を設定する必要がある」というサインです。
例えば、職場で毎日のように数時間サービス残業をしていて、疲れが溜まっていたり、怒りっぽくなったり、自分だけ損をしているようなイヤな気分になるでしょう。
あなたは、働きすぎているのです。
さらに、友達関係でも、友達がいつもネガティブな発言ばかりして、会うとエネルギーが奪われる。
そんな関係が続けば、自分まで暗くなってしまうでしょう。
自分の中で意識的に境界を設定したり、場合によっては、関係を終わらせることも必要です。
◆関係のシグナル
限界を超えて頑張っていると、境界が侵されていることが感覚的に分からなくなってしまうことがあります。
このような時は、関係が「フェア」かどうかをチェックしてみる必要があります。
言い換えるなら、きちんとギブ&テイクの関係になっているか考えてみて下さい。
お金・時間・負っている責任やリスク・気づかい・決定権・・・・
収支決算をしてみた結果、あなたにとって著しく赤字なら、あなたは自分自身の生活や人生を侵食されていることになります。
不安や怒りを感じて当然です。
逆に相手にとって赤字なら、相手はあなたとの関係を重荷に感じているかもしれません。
関係を長続きさせたいなら、相手の境界をきちんと確認し、尊重する必要があります。
・境界を変える
境界線は、見えない線のようなもの。
相手によって、状況によって境界の線は変わります。
この線は、人を拒絶する壁ではなく、柔軟で融通のきくものです。
柔軟な境界とは、例えば、
「職場の人には家族の問題について話さないと決めたけど、この人にだったら話してもいい」
自分でOKとした時だけ、境界を変えること、自分の境界を相手の意向や反応に合わせて変えないことが必要です。
健康な境界は、自分自身を自立させ、感情をイキイキと感じることができるのです。
・親と自分との間に境界線をひく
あなたが親と離れようとすると、親はいっそうあなたにしがみつこうとするかもしれません。
親は家族のルールを持ちだして、
「私を見捨てるのか」
「裏切られた」
と、あなたの罪悪感や不安を刺激するような言動をしてくるかもしれません。
もしそうなら、親はあなたを見えない鎖でふたたび操ろうとしているのです。
けれど、あなたはもう、親の不安や恐れに巻き込まれる必要はありません。
不安や恐れは親自身の感情であって、あなたのものではありません。
親がいう価値観は親のものであって、あなたのものではありません。
それが境界線を引くということです。
境界線はあなたがあなた自身でいるために必要なものなのです。
親との関係を再構築する
親との関係をつくり直すということは、必ずしも、親と和解するとか、親を許すということを意味するわけではないのです。
そうではなく、
「親を1人の人間として見る」ことです。
人は成人し、親の年齢に近くなると、
「あの時、親はどう感じていたのか?」
と考える余裕がでてきます。
理解と共感のステージに入るのです。
親も同じように、親が育った家族から受け継いだ家族のルールに苦しんできたのかもしれません。
親も失敗したり、悩んだりしながら生きてきたひとりの人間として、親を見つめてみて下さい。
いつか、自然の流れの中で、共感のチャンスがくるかもしれないと信じてみて下さい。
あなたは今、どう感じていますか?
まとめ
- 親と適切な距離をとる3ステップとは
①親と自分を分離して考える
②親と自分との間に境界線をひく
③親との関係を再構築する
親と適切な距離を取る方法について、ご理解頂けましたでしょうか?
親と適切な距離を取ることで、アダルトチルドレンから抜け出すきっかけになります。
少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
もし、アダルトチルドレンでお悩みでしたら、一度、カウンセリングもご活用下さい。
一瞬の勇気で人生が音を立てて変わっていきます。
どんどん苦しくなる人生、
どんどん楽しくなる人生、
あなたはどちらを選びますか?