✓本記事の内容
- グリーフワークとは
- アダルトチルドレンを癒すにはグリーフレターが効果的
- まとめ
✓本記事の信頼性
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アダルトチルドレン完全克服カウンセリング
いながきつとむです。
アダルトチルドレンを癒すには、
グリーフレターが効果的って本当?
具体的に教えて?
そんな疑問にお答えしようと思います。
まず、グリーフレターとは?
具体的に何をやるのか。
そして、目的は何か?
一緒に見ていきましょう。
先に結論を書いておくと、
- グリーフワークとは、悲しみを癒すこと
- グリーフレターとは過去の自分に書いた手紙で、悲しみを癒すことができる
です。
このことについてもう少し詳しく教えて欲しいという方は、記事を読み進めて下さい。
アダルトチルドレンとは?何か知りたい方はこちらもチェック
↓↓↓
✓目次
・グリーフワークとは
・虐待について
・グリーフワークのプロセス
・グリーフワークを阻害するもの
・怒りについて
・悲しみについて
・アダルトチルドレンを癒すにはグリーフレターが効果的
・まとめ
グリーフワークとは
グリーフワークとは、悲しみを癒す作業のことです。
多くのアダルトチルドレンは、子供の時に扱いきれなかった感情や体験を、心の奥に閉じ込めて生きています。
それは、例えて言うなら、化膿した傷の上にばんそうこうを貼り続けているようなものです。
外からは見えないけれど、傷はうづいているのです。
悲しみは、こらえたり隠すことではなく、むしろ「きちんと悲しむ」ことで、自分の中で整理され、中和されていくもの。
ばんそうこうをはがして傷を新鮮な空気にふれさせてあげる必要があるのです。
これを「グリーフワーク」と言います。
遅いことは一切ありません。
今から心を癒すことができます。
虐待について
虐待は安全に生きられるはずの世界の喪失、人間への信頼の喪失であり、今までの価値観の喪失であり、自分への信頼の喪失です。
親からの虐待は、子供にとって耐えがたい体験です。
このような衝撃を子供は扱いきれません。
子供は、虐待というショックや恐怖、不安などの感情を記憶の底に封印します。
そうすることで、子供は自分を守っているのです。
大人になっても、虐待を受けた体験を語ることは非常に困難です。
思い出したくないという防衛のメカニズムが働くだけでなく、親をかばう気持ちもあるからです。
虐待を受けた自分を恥じている場合もあります。心のどこかで「自分が悪かったのだ」と思い込んでいるのです。
このようにして虐待の体験を何重にも封じ込めた人にとって、グリーフワークは非常に有効な手段です。
ですが、3つ注意点があります。
①「あなたは悪くない」
虐待を受けた子供は決して悪くないという事実を繰り返しながら、作業を進めます。
②専門家(カウンセラー)のサポートのもとで作業する
恐怖やパニックになる場合があるので、安全のため専門家がいる場で行うこと。
③ゆっくり作業を進める
これまで自分を守っていた防衛を急に崩すと、恐怖やパニックで、もっと深くまで閉じこめてしまうことがあります。なので、あせらずゆっくり作業していきます。
グリーフワークのプロセス
人が深い悲しみから癒されていくためには、その人なりの期間と、プロセスが必要です。
悲しみからの癒しは、以下のようなプロセスを通ります。
●ショック
喪失による衝撃から自分を守るため、現実感がマヒする。
マヒからさめると、泣き叫んだり、パニックに陥る。
●怒り
強い怒りを覚える。
周囲の人や特定の人物に敵意を向ける。
●落ち込み
自分を責める。
孤独の中で、深い悲しみにくれる。
●受容
怒りと涙を十分出し切ったあと、失ったものを悼む純粋な悲しみだけが残るが、自分で扱えるサイズになっている。
そして、新たな人生に踏み出し始める。
アダルトチルドレンにとって、グリーフワークは大きなチャレンジです。
1人でやるのではなく、専門家とともに安心してゆっくりと作業を進めて下さい。
グリーフワークを阻害するもの
アダルトチルドレンは、グリーフワークで湧き上がった感情を表現することをおしとどめるような家族内のルールを取り込んでいます。
次のようなものです。
●問題について話し合うのはよくない
●感情を率直に表現してはいけない
●正しく、完全であれ
●利己的であってはならない
●波風を立てるな
加えて、悲しみに耐えることを美徳とする日本の文化も、感情にストップをかけようとするのです。
こううしたルールを破ることは、アダルトチルドレンにとって非常に勇気がいることです。
私たちの中にいる傷ついたもう1人の子供の自分の怒りを解放し、悲しみを解き放ってあげることは大切な癒しのプロセスです。
辛かった自分、1人で頑張っていた自分を思い切り抱きしめて欲しいのです。
そうすることで、あなたの辛かった体験は整理されていくのです。
怒りについて
アダルトチルドレンが子供時代を振り返った時、湧き上がってくる感情は悲しみよりもまず、怒りです。
この怒りは、子供時代の自分の欲求が満たされなかったことへの怒りです。
親、家族への怒り・・・
怒りが悲しみの核を包んでいるのです。
怒りを出しきることで、悲しみを純粋に悲しみととらえ、癒していくことができます。
怒りは、自分のニーズ・欲求を満たしていいんだ、安全な信頼関係の中で生きるべきだ、という宣言でもあります。
この怒りは、今、自分が怒っているのではなく、子供の時の自分の悲鳴です。
なので、この怒りを共感と分かち合いが得られる安全な場所で表現しましょう。
アダルトチルドレンのグループやカウンセリングなどが有効です。
悲しみ
怒りを十分に表現したあとは、悲しみが残ります。
人は誰かが泣いていると、その悲しみをとめてあげようとして、「泣かないで」となぐさめます。
ですが、涙は悲しみそのものではなく、悲しみを癒してくれるものなのです。
泣いている人に対して、周囲の人ができるのは、悲しみをとめることではなく、ともに分かち合ってあげることです。
そして十分な涙によって悲しみが自然に癒されていくのを待ってあげることです。
過去の自分が欲しかったものは、今の親からもらう必要はないのです。
自分自身が自分に
「つらかったね」
「よくがんばったね」
「もう大丈夫だよ」
と言ってあげて下さい。
アダルトチルドレンを癒すにはグリーフレターが効果的
きちんと悲しむことができれば、心に溜まっていたものがフッと楽になります。
例えて言えば、泣いていた子供が急に気がすんだように泣きやむのと同じです。
このタイミングで悲しみに区切りをつけるために、
「グリーフレター」
が効果的です。
グリーフレターとは、傷ついた子供の頃の自分を癒すための手紙です。
例えば、
「○○ちゃん、あのときはよく頑張ったね。
ほんとうに辛い思いしたね。
たったひとりで、さびしかったね。
長い間、放っておいてごめんね。」
手紙の最後に、
「もう1人ぼっちではない」
ことをきちんと言ってあげます。
そうやってもう1人の自分の悲しみを癒すことができるのです。
グリーフレターを書いたら、誰かと分かち合って下さい。
そして、この大変な作業に取り組んだ自分を、十分に褒めてあげて下さい。
まとめ
・グリーフワークとは、悲しみを癒す作業のこと
・グリーフワークのプロセス
①ショック
↓
②怒り
↓
③落ち込み
↓
④受容
の順番で癒されていく。
・怒り
悲しみを純粋に悲しみととらえ、癒していくことができる。
・悲しみ
涙は悲しみそのものではなく、悲しみを癒してくれるもの。
十分な涙によって悲しみは、自然に癒されていく
・グリーフレター
傷ついた子供の頃の自分を癒すための手紙
きちんと過去を振り返り、過去を受容すること癒されていく
グリーフレターについて、ご理解頂けましたでしょうか?
グリーフワークやグリーフレターを実践することで、アダルトチルドレンの悲しみは癒されていくでしょう。
少しでもお役立ていただけましたら幸いです。
もし、アダルトチルドレンでお悩みでしたら、一度、カウンセリングもご活用下さい。
一瞬の勇気で人生が音を立てて変わっていきます。
どんどん苦しくなる人生、
どんどん楽しくなる人生、
あなたはどちらを選びますか?